「知られること」の意味 6
社会科学における「社会的」というタームの重要性に鑑みるとき、是非ともそういう試みがなされてもよいように思います。
しかし、とりあえずここではマルクスの用語法に限って見ておくにとどめておきます。
(1)「社会的に有用な」という言い回しの短縮形として。
もっと平たくいえば、他人のために役立つ、という意味。
用例「ひとは商品を生産するためには、使用価値を生産するだけでなく、他人のための使用価値、社会的使用価値を生産しなければならない」
商品や労働については、「社会的に有用」であることによって「社会的に妥当する」・「社会的に通用する」・「社会的に意義あるものとして承認される」のですから、社会的有用性と社会的妥当性とは密接に関連しています。
その用例は無数にあります。
一例は、「私的労働がその反対物の形態すなわち直接に社会的な形態にある労働になるということは、等価形態の第三の特色である」。
ただし、同じく「直接に社会的な形態にある」という言い回しを用いる場合でも、貨幣や国家権力などについていうときには社会的妥当性の範囲は全面的に拡大します。
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